【2007年9月公開】
【解説と言い訳】
元々これを作るつもりはなかったのです。
2007年の夏に休耕田にひまわりを育てている場所を発見したので、いつか使うための素材として撮影するだけのつもりでした。
撮っている時にひまわりに虫が飛んできて、鬱陶しくてウザいことこの上なかったのです。あまりにウザいので、ひまわりで短くまとめた映像を作っておこうとしてできたのがこれです。
今回も基本的に撮った物を切って繋いだだけです。あとの効果はおまけ。
ひまわりだけでは環境ビデオ的な、目の持って行きようのなさを感じたので、知人のゆこちゃんにお願いして出演してもらいました。
撮影中はなにを撮っていてどう使われるか全く解らなかったと思います。ぼくもおおよその段取り以外わかりませんでした。
ラストのシーンもゆこちゃんがのリクエストで撮った物ですし。
相変わらずの思い出ビデオでは恐縮する以外にないので、一応なにか物語があるかもしれないようなふりをするために、時計の針には見えなくても時計の針をモチーフにはしているオブジェを作りました。
スタイロフォームを削って形を出してパイプの継ぎ目とまぶた(時計なのに目があります)をファンド(石粉系粘土)で作りジェッソで下塗りしてプラモデル用アクリル塗料とアクリル絵の具で色付けしました。
オブジェの他に時計の針の本来の居所の建物とそこに作られた時計を3DCGで作っています。
できるだけ手を抜いて作る予定がレンダリングしてみると、そうとう作り物にみえてしょんぼりな具合だったため、後から強引に作り治したり、テクスチャーを描き足したりしました。
しかし後のエフェクトで殆ど色が飛んでしまい、なんだか無駄な修正な気がしましたが、最初から無いのとあるものを消していくのはその密度が違うと自分の中で言い聞かせることで納得することにしました。
それでも素材が足りない気がしたので、効果音(蝉の音)を録りに行ったときに森っぽい感じの絵を撮ってきました。
その音ですが、音楽も自作です。
楽器の演奏もトラック作りも出来ないのですが、それでもコンピューターの力を借りれば自作も可能です。
MacOS9版のテキストMIDIファイル化するソフトText to MIDIでMIDIファイルを作り、それをMIDI graphyでAIFFに変換してPremire(Windows版)に持っていって、切り貼りしてつくりました。
蝉の音は前出の通り実際に蝉の音を近所の木の茂っているところ(古墳があるんですよ)へ行き映像とともに収録し、使えるところだけ切り貼りして尺に合わせっています。
タイトルの16Aug2007/40.9℃は最初は日本の最高気温を出した日「25jul1933」にしていたのですが、ゆこちゃん撮影の前日に日本の最高気温を更新してしまい変更しました。都合良く日本で一番暑かった日の記念映像になってしまいました。
結果オーライです。
3DCGパートは実写パートと出来るだけ違和感のないように心がけましたが、力及ばすな感じが否めません。
実写パートと同じ設定で効果をかけると黄ばみすぎるので、少し控えて調整しています。
実写と馴染ませるために全体を若干ぼかしてからシャープネスをかけています。無駄な作業に思えますが、ウチのカメラで撮った映像にすりあわせていくと、こんな画像になります。