シェーダー考察
3DCGソフトではレンダリングの時点で様々なタッチでレンダリングすることが出来る。フォトリアルなだけがCGじゃないのだ。最近の例だと大洋シェーダーが名の知れたところでしょうか。
大洋シェーダーは3DCGソフトのレンダリング時にシェーディングされてるのではなくて、いくつかの素材を通常のレンダリングで作成して、それを後処理でエフェクトかけているのだそうです。

んな訳なので、そんなシェーダーごっこをPhotoShopを使って実写でやってみました。
標準のプラグインを重ねてるだけで凝った事はしてません。アクションが組めることを条件に作りました。

この文章の横の写真がオリジナルです。リサイズ以外は何も手を入れていません。
ちなみに自宅の庭に咲いていた花です。あまり画像が小さいと効果の程がわかりにくいのでこのサイズで表示させてます。なにせブロードバンドなんでしょ?世の中。

そして、この隣がアクリル絵の具で厚めに塗った感じ、その下、マーカーでスケッチ風、水彩風の三点です。各々PhotoShop自体にその名もすばりのフィルタがあるけど、そいつらをべったりかけても水彩にもスケッチにもならないので、いくつか重ねる訳です。

水彩風以外はエッジが多少あったほうが締まると思うので輪郭をざっくり入れています。アクリルの厚塗りがもっとこってりいくと雰囲気でるかなぁ。
極端に明度の高かったり、やけにディティールの細かい画像じゃなければどれでも比較的巧くシェーダーアクションが働いてくれるようです。

この三つのシェーダーアクションはこちらからダウンロード出来ます。3つセットです。
Mac版 Win版

動作に関しては無保証です。

花以外にもオブジェクトでも試してみました。
大昔に手に入れたディフォルメエイリアン。ワンフェスもない時代のまさにガレージキットです。商品としては存在自体内緒なものです。たぶん。

ヘッドカバーにクリアが掛かっているのですが、そこに多少でも色が入っているのでシェーダーアクションの効果が出ています。
これも三つとも効果は出ているのではないかと思います。
ま、トーンカーブをビシビシいじって作る効果でもないので、鬼の首獲ったようなこと言うのも何だけどさ。

んで、このシェーダーアクションはなんでアクションになってるかというと、シーケンス、つまりPremiereなりAfterEffectsなりで吐き出した連番画像にバッチでかけたかったんだね。AfterEffectsで効果かけてもいいんだけど、静止画と同じ効果をかけたいと思ったんでこうしたんです。

課題としては輪郭線を綺麗に出すことだね。一旦かりっとした線を出してしまえば後は何とかなるんで。

これは突然何気にシェーダーごっこしてみようって始めたわけじゃなくて、製作中の映像の絵をどうするか試行錯誤してるときに派生したものです。
ハイエンドソフトならすでにこういったエフェクトの類はビシッと勢ぞろいしてるのですが、個人レベルでなるだけチープに創意工夫でなんとかならんものかの範囲で頑張っている訳です。