しつこいな。
セロテープと両面テープで固定している点が非常に気になっている。これは単なる気分の問題ではなく、実用面での問題だ。
セロテープは今回に限らず、仮止めでしかない。テープの際には埃が付着しやすいし、のりの劣化も意外と早い。
そこで両面テープにしたのだが、今度はテープ自体の質に問題があった。指の当たる部分に両面テープがあると指というか手の熱で接着剤が溶けるのだ。そうして透明ビニルが固定できずにずれていってしまう。
これでは意味が無いのでその他の材料も含めて買いだしに行った。
買ってきたのはアルミテープとヒノキの角材だ。角材は木であればなんでもいい。あ、バルサは止めたほうがいいかな。軽すぎる。
最初はアルミ製の角材がいいのではと思ったが、僕以外の人の加工と入手の容易さを考えて木材にした。
それにアルミテープがアルミ角材の代用をしてくれるからでもある。
何で角材であって、棒材では無いかと問うならば、アルミテープが貼りやすいからだ。これも加工にしやすさを考慮してだ。そして角材は意外と持ちやすい。長時間使っているとエッジが気になると思うので面取りはもちろんしたほうが良い。面取りとは角材などの角張った部分をやすりや刃物などで軽く落とすことだ。
そして改良したボールペン軸をつかったものと、今回ペン軸も含めて自作したものだ。
使い勝手はどれも大差ない。ちなみに398円で売っていたスタイラスより使いやすい。どの辺りを指して使いやすいといっているかというと、398円は先端がゴム製で太い。太いといっても今回自作しているスタイラスのiOSデバイスとの接地面と同じ直径だ。それでも太いと感じるのはゴム面は黒く不透明だからだ。太い上にかなり押し付けないと反応しない。
これは自作したものでもそういうときがあった。適正な面積が接地しないと反応しないようだ。
今回自作したものは指で操作したときとほぼ同じ圧力で操作できる。ほぼ同じなのは若干反応が遅れるときがあるからだ。絵を描くような連続して画面に押し付けているときはそうでもない。そして僕の端末(iPod Touch)の固有の症状かもしれないが、向かって右側の座標がやや右にずれる。
そうそう、作り方だ。これまで書いてきたことの繰り返しだけど、書いておこう。
材料はHDDの入っている袋だ。帯電防止剤が入っている素材で出来ている、ESD袋と覚えておこう。だからHDDが入っている袋でなくてもいい。身近にあるかもしれないので端末をもって色々試してみよう。
そしてOHPシートだ。無ければ帯電防止剤の入っているビニルを重ねてもいい。接地面をきちんと確保するために使う。これは無くてもいいかもしれない。
ペン軸はボールペンの芯を竹串に変更したものか、角材(木製)を用意した。ボールペンの軸は指があたる部分がゴムなどの軟質素材ではないものがいいと思う。なぜならばそこにアルミテープを貼るからだ。軟質素材は接着には適していない。しかし、貼れないことは無い。
角材は8~9mm角が良いと思う。持ちやすいし接地面とほぼ同じ断面積だからだ。工作がしやすいし見た目も綺麗だ。
竹串はみたらし団子の串だ。無ければ無理してみたらし団子を買わなくても角材と一緒に同じくらいの径の棒材を購入しよう。だいたい直径3mmだ。
木製が気に入らない人はプラ材でもいい。主に模型屋に行けば適当な径のプラ棒などがあるだろう。工作にかかる負担は木材と変わらない。価格はやや割高だ。
最後にアルミテープだ。
セロテープと両面テープが見た目も実用面でも不具合があるので、それを解消するために導入だ。
DIYショップなどだとアルミテープコーナーがあるくらい多品種だが、そのコーナーには今回は用がない。なぜならばそんなに大量にアルミテープを使わないからだ。
用があるのは台所用品コーナーだ。
流し台周りの隙間をふさぐテープがある。商品名もアルミテープだ。それを購入しよう。
作り方はHDDの袋を幅8mm程度、長さは任意でテープ状にカットし、その中心に8mm四方に切り出したOHPシートを貼る。
この作業にはカッターとステンレス製の定規、カッターマット、接着には断腸の思いでセロテープ、各種接着剤でも良いが時間がかかるからね。ディバイダーがあると作業がはかどるが、持っていない人は無くても問題ない。
ボールペン軸の芯を竹串に変更し。先端を軽く丸める。
各種やすりだけで丸めてもいいし、カッターでざっと削ってから整形してもいい。あまり尖らせない方がいい。
HDDの袋で作ったテープのOHPシートを貼った部分を竹串にあたるようにしてボールペン軸にセロテープで仮止めして、きちんと操作できるか確認する。
セロテープは一旦テープに付属の刃でカットしてからカッターマットに軽く貼って、カッターで細切りにして使う。
扱うときはカッターの刃先を使うが、慣れていない人はピンセットを使うといい。
確認できたら指の当たる部分をカバーするようにアルミテープでHDD袋で作ったテープを固定する。
で、完成。
角材のペン軸は任意の長さにカットして面取り、竹串も適当な長さにカットして角材に穴を開けて押し込む。ほぼ摩擦で固定されるが不安なら木工用ボンドを付けてから押し込むといい。
後はボールペン軸版と同じだ。
アルミテープは貼った後にへらで押さえてきちんと貼り込む。
角材版は木の見えている部分の仕上げがしていないので、売り物にするならきちんと仕上げたほうがいいね。
一本辺りのコストは398円スタイラスより安くて性能は高い。
工作することが気にならない人なら作っておくといいんじゃないかと思った。