電子パブ。乗りで命名してしまったので大変反省している。ネットが流行り始めの頃の何でもサイバーみたいな馬鹿ップリだ。で、電子パブとは何かと問うならば、自己出版の為の宣伝用フリーペーパーのことだ。自己出版とは自分で書いて自分でパブリッシュ、出版することで、それは自費出版と言うものではないかと指摘されようが、多少自費ではあるがそんなに大枚叩いて必死で出版する感じではないので、費用の点を強調するよりも作家自らがパブリッシュしていることを前面に押し出すべきではないかと言う意味です。
パブリッシュしてはみたものの、最初の一滴だけは目立つけど、雨後の竹の子のように出現してしまうと読んで!と言っても、どこにあるの?!と困ってしまうくらいにどこにあるんだか探すことさえ困難なわけです。こういうときは金にモノを言わせて宣伝するのが常套手段です。ですが、モノをいう金が無い僕らは宣伝が出来ないのです。このままでは美味いはずの竹の子が喰えない竹のなるだけです。ああ困った。困ったという字の木の部分を竹に変えたいくらいに困った。
そこで、まだまだ貧者の味方のインターネットとパソコンなどを駆使して既刊本のリストと、お試しで読んで貰う小説などをまとめた定期刊行物を作ることにしました。単に宣伝する為のツールを作ったに過ぎず、宣伝行為には至っていないものですが、ちょっと読んでみてくださいよ、と言って差し出すものは出来ました。宣伝は各種SNS、といってもtwitterとfacebookだけですけど、で地味にこつこつお知らせでございます。
その電子パブは毎月1日に配布予定しておりまして、8ページ程度のPDFです。いまどきPDFなのはどこでも読めるようにするためです。EPUBは実はどこでも読めないのです。自分としては大量の文章を読むには快適なフォーマットだと思っていますが、それは専用端末(含むアプリ)を利用した場合で、パソコンなどだと他とそんなに差が無い。もう一つプリントしたいことが理由です。理由の理由としては紙じゃないから読むかがしないという言い訳を殺す為です。「じゃー、てめえ、印刷してやるよ! どうだ。読め、これだったら読めるだろ馬鹿野郎!」てな話です。
まあ、見ず知らずの人を追い込んでも仕方ないことは承知しておりますものの、出来ない理由を作らない位のことは考えております。まあ文盲とか言われたらどうしようもないですが。
内容については小説が二本載っています。栗林元さんと弾射音さんの小説です。当然「誰なんだよ」でしょうけども、お二人ともプロの小説家であり、広告関係の仕事にも関わっていたことがある、つまり、文章の玄人なのです。その二人のミステリやSFが読めます。何かやるときは大抵僕意外がオーソリティであることが多いな。オーソリティて死んでる言葉だなあ。
ということで、今回は何をやっているというと、デザインを担当している。表紙の写真も素人なりに撮っています。表紙はずっと写真の予定。絵の出番はないです。本文に関してはA5判を想定した割りにかなり小さな文字になってしまったが、スマホなどで読むときなどもそんなに気にならないと思う。という作りにはしている。一応宣伝用なので、読んで貰うための工夫がデザインで出来ないかと思って、自分なりに考えてみた。自分で読むのが辛いなと思うのは全部一気に細かい文字で文章が迫ってくることだ。また、全部同じ書体や大きさなことも、視覚として単調なので辛くなってしまう。じゃ、最初は大きな文字だったり目に付く部分に変化があったら内容に入りやすいのじゃないかと思ったのです。
読み進めれば後はその小説の力量な訳で、そこに至るまでを視覚的に工夫できるんじゃないかと、ちまちま作業したんです。これをやるためにPDFにしていて、EPUBだとフォーマットとしてつらい。
そのほかに自作の映像のメイキングを書く場所をがめておりまして、その割には裏話でなく、登場キャラクターの絵だけで見開きを埋めております。この絵も3DCGで、所謂、絵は無いです。絵を出来るだけ排除したい理由はそのうち書きます。
一番やりたかったといってもいいのは付録をつけることです。雑誌といえば付録。今の宝島社のファッション誌的な意味の付録ではなく、かつての少年誌におけるペーパークラフトや別冊のような付録です。
今回の付録は弾射音さんのパッチワールドに登場する宇宙船アポリオン3の3DCGのARです。
簡易な3DCGで付録以上になりえていないのが申し訳ない。徐々に見栄えを上げて行く予定です。
今気がついたのは、買ってくれ的な宣伝文が一切無い。何と奥ゆかしい宣伝用フリーペーパー。明日、12月1日から下記URLで配布予定です。何卒。
https://www.facebook.com/groups/1563640843850669/