プロダクションレベルでなく、ミニチュアを出来るだけ採用しての特撮を考えると、カメラ(主にレンズ)と照明などが気になってくる。そして技術よりも予算が凄く気になる。3DCGや2DCGを効果的に使わないと現実として完成させるのは困難だ。有り余るお金があれば全て解決できるが、それならば全部依頼すればいいのだ。
撮影の為のミニチュアとなると、ただ精密に作れば良い訳ではないので、模型趣味の発想との切り替えは必要で。要るのは撮影のための素材です。時に無駄とも思える精密さや、こんなのでいいのかと思うざっくりした作りなど、模型趣味としての完成度では無いものが必要になり、それに納得できるといいんだけど。
繰り返しますが、趣味のスケールモデルを作るのではないので、1/24でも1/35でも縮尺模型としてよくできていることは意味が無くて、フルスケールに見えるように作らないとダメなんだよね。ということはスケールに関係なく精密さは要求されるので、スケールはなるだけフルサイズに近いほうが良い。精神的に楽。こつこつと地味な作業が永遠に続くように感じられるので精神的な負担は出来るだけ少ないほうが良いです。
着ぐるみで全高50mの怪獣を再現するとだいたい1/24になる。東宝の怪獣ものは大体このサイズだ。時代が新しくなると100m前後の怪獣が増えてくるので縮尺は小さくなってきているかもしれない。
プロフェッショナルが大勢揃っていれば気にすることは全く無いが、せいぜいハイアマチュアを棟梁に出来る程度を想定せざるを得ない状況でこれは出来ない。
そこでスケールを変更して怪獣サイズを25mにする。着ぐるみで1/25だったのが約倍の1/12程度になるので着ぐるみキャラクターの設定身長も下げられる。下げると現実感を帯びてくるのでそれだけミニチュア感を払拭できる。明るさのスケール感も現実に近づいてくるので、多少でも作りやすいのじゃないかな。気休めだけどね。
音楽も大変気になる。むしろ音楽こそ重要だ。オリジナルでオーケストラは予算上不可能だと思うので、一万歩譲って、既存のクラシックをMIDIなどで再現して貰いサウンドトラックは解決したい。オリジナルで且つ生演奏でオーケストラはそれだけで大変な作品です。
効果音も忘れがちだ。着ぐるみが歩いても怪獣映画の劇中の音は出ない。使用権フリーの効果音を使うのもいいが、気に入った音を手に入れるには意外と金がかかる。効果音だって高いのだ。劇中にどれくらい必要かわからないが、もしかすると音を作る道具と同じくらいの金額になっているかもしれない。落ち着いて調べてみよう。
実写パートがあれば時代に合わせて衣装やヘアメイクがいる。流行があるので現代から離れれば当然のようにこれらは全然違う。衣装代とヘアメイクを依頼する予算を圧縮したいので時代設定は出来るだけ現代に近いほうが楽できる。自分の知らない事や興味は無くても必要なものは、他の人も同様に知らないんじゃなくて、自分の興味を持っている事のように知っていると思って取り掛からないと、ダサいことになると思う。そういっている本人ですら怪獣映画の怪獣以外の部分を自分で思っている以上に重要視している。
一番大事なのは物語なので、自分で完成させられる内容と予算の範囲内でスカスカにならない内容をきちんと作り込むことだろうね。
怪獣映画が作りたーい。アマチュアだと怪獣以外の部分を大変ないがしろにしがち。怪獣映画の映画の部分をたくさん考えたほうが良い。