フランケンシュタイン対地底怪獣(英題/Frankenstein vs. Baragon)(1965年 日本 アメリカ 監督/本多猪四郎(本編)円谷英二(特撮))
サンダ対ガイラを何度か見ていたのでこれも見ていた気になっていたら、未見だったので数回見てみた。
営業上バラゴンが要るだけで、物語としてはバラゴンはいなくてもいいかな。殆どの怪獣対決ものは片方が要らない。フランケンシュタインの怪物だけで十分興味深い話だと思う。劇中のフランケンシュタインの怪物は、フランケンシュタイン博士の作った死なない(止まらない)心臓から生まれた設定で、怪物の名前は付けられないまま、便宜上フランケンシュタインと呼ばれている。成長する怪物と関わる人達の葛藤が見所。怪物の扱いに対してこれまでの怪獣映画のように殺処分と保護で議論になるが、その中に母性を加えている点が他の怪獣映画と違う。オリジナルのフランケンシュタインでも印象としてそういう点があるので、引用したのだろうか。
パンパンが産んだ子などとビシッと言う時代性が今だと強烈に感じる。当時は気違いなど一般的に使われていたようで、他の映画でも当たり前のように台詞の中で登場する。