わたしが正義について語るなら
やなせたかし ポプラ社
やなせたかしさんは漫画家としては遅咲きだったが、その他の面では決して遅咲きでもなんでもなく、グラフィックデザイン、作詞、本の編集、TV番組の構成など、多岐にわたって活躍していた。ここでいう活躍とは実態を濁す為の方便ではなく、本当に活躍していた。そうでなければ“手のひらを太陽に”という歌は誰もが知る歌のはずが無い。この歌の作詞はやなせたかしさんだ。
エッセイなども結構出版されていて、そのうちの一つがこれだ。分かりやすいタイトルだ。本当の正義について話すことの出来る数少ない方だ。
文体が易しく、本を読むのが得意ではない僕でも読みやすい。そもそも子供向けだからね。
読みやすいが、内容は難しくて理解するには時間がかかると思った。だからこれは子どものうちに読むべきなんだろうね。