ハズレの映画

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なんだか続けてハズレの映画を見ている人のようになってるな。実は自分で選んで見ていないのだ。縁あってこういうのを見てはどうだろうかと勧められたもので、だから自分にとって合わないこともあり、薦めてくれた方もかなり範囲を広めでチョイスして貰ってるので、こうなったのです。古い日本映画が続くのはたまたまで、怪獣ものと時代物を僕が見たかったら結果として古かったのですね。

怪獣物はこれが良い!というのになかなか出会わず、最初のゴジラとガメラの最初の三作、大魔神シリーズ、平成ガメラシリーズくらいかな。今のディティール具合からすると平成ガメラシリーズかな。怪獣の活躍するくだりとドラマパートというか、分けること自体ダメなんだけど、そのバランスが良いのがそんなになくて、怪獣がいいじゃんか!と思うと、演技がどうなっちゃったんだろうという塩梅で。それで怪獣物が良いなと思っていたのは怪獣というキャラクターの立ち姿を良いな、フィギュアとしての怪獣を良いなと思ってただけなんだと。平成ガメラシリーズが良い!といってもそれ以前にたくさんの怪獣映画が作られているわけだし。つまり映画としてピンと来ないのを無理やりいいとこ探ししてたんじゃないかなと。

僕はチープな特撮やミニチュアバレバレの怪獣プロレスを映画として見て、味わい深いとは全然思わないのです。映画は映画にして欲しい。映画として成立するならミニチュアでも3DCGでも念写でもいいし、実物の怪獣がいて使えるならそれでいいと思ってます。ミニチュアかどうかじゃないです。映画かどうかです。

で、時代物。黒澤監督映画と座頭市しかほぼ見ていなかったので、他の監督映画は新鮮な気持ちで見ていた。が、あたりまえだけど、毎回みんなしてエポックなことや大予算で作ってないので、凄く普通感がある。もういい加減年になってから見ているので、完全に楽しむことは出来ず、勉強の視点で見てしまうので良くないのだろう。そして物語にはあまり興味が無くて、これも引き込まれる要素を失ってると思う。物語に興味が無いのは、話にそんなに新規性があると思えないんだよね。大体一緒とは言わないけど、時代物は歌舞伎みたいに良いタイミングででてきて欲しい台詞やアクションがあると思う。僕はあります。そういうのが決まったときのかっこよさが時代物の面白さの一つじゃないかな。黒澤監督映画はそういうのはあんまりないけどさ。まあ、そういうのをどうやって自分なりに表現できるかじゃないかな。てことを見ています。

これ以外にもスタートレックとスティングレイのTV版(スティングレイはTVだけだな)も見せて貰い、どちらもTVドラマならではの作りと面白さがあり、スタートレックに関してはTVの最初のシリーズがスタートレックならではかなと思った。今から見るとTVドラマだとしてもなかなか辛い画面状況だけどね。そういうのを関係なくするくらいドラマが描かれているのがすごいなあ。ということは、物語はそれなりに気にしている。予算が無いときに最大限工夫できるのは物語だからね。

少し隣の畑の事情が知れると目から鱗が落ちた。というのが、最近の映画鑑賞事情。

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