ロックバンドのライブ企画で「転換のときに映画を流すんだ」(著作権をクリアしていないのでクロなんだが今回はその話ではない)と言われた時に映された映画がスクール・オブ・ロックだった時(実話)の絶望感(ぼくはこの人たちと行動を共にできないな感)と同時に流すならこっちじゃないかなと思った映画。
1)爆裂都市(スクール・オブ・ロックよりロック。土曜の夜だぜ!騒ごうぜ!という叫びが時代とともに寂しさを感じる哀愁と、裕福の飢餓という垂れ幕(と劇中歌)の社会性が良い。主題歌は放送禁止)
2)狂い咲きサンダーロード(スクール・オブ・ロックよりロック。美術と劇中歌の殆どが泉谷しげるでフォークだと思ったら、怖いヘビーメタルなのが良い。)
3)鉄男(スクール・オブ・ロックよりロック。おちんちんが電動ドリルになって暴走する少年の夢をモノクロームでスタイリッシュな映像で描いているところが良い。)
4)鉄男II BODY HAMMER(スクール・オブ・ロックよりロック。おちんちん以外も全部鉄(機械ではない)になり、中二の夢精をスタイリッシュな映像で描写している点が良い。)
5)ロッキーホラーショー(スクール・オブ・ロックよりロック。転換に流すには視聴者がやることの多い映画だが、ロックでミュージカルをやっている点が良い。BDSM映画としてもよくできている)
6)ファントム・オブ・パラダイス(スクール・オブ・ロックよりロック。古典をベースにしつつロックでミュージカルを構成している点が良い。悲劇である点も良い。)
7)イレイザーヘッド(スクール・オブ・ロックよりロック。陰鬱な作風だが、ミニマムで内相的な映像は対位法としてロックなところが良い。)
8)仁義なき戦い(スクール・オブ・ロックよりロック。敗戦の中からわずかに残った仁義と言う社会性すらも捨てて生き延びようとする男たちと抗う下手な生き方をする男のぶつかり合いが良い。手持ちカメラによる映像の暴力も素晴らしい。)
9)ブレードランナー(スクール・オブ・ロックよりロック。物語よりも作品世界を描くことに注力した映画だが、その作品世界の構築だけで映画にしてしまっている点がビジュアル系ロックのようで良い。)
10)ファイトクラブ(スクール・オブ・ロックよりロック。ライブはストレス発散と言ったバンドマンがいたが、そのストレス発散が生んだ精神の歪みと派生する事件の描写が良い。)