困るなと思うことは飲食店だ。

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同じ店をこちらでは美味い、あちらではよくないと云う。食べるのは自分だから人の意見など丸呑みする必要などないが、美味いと言っている人が大抵は感情と接待で言ってるんですね、本当はどうだかわからない。もしかしたら不味いのにその場を繕うように言っているのかもしれないし、本当においしいと思ったのかもしれない。この人をAさんとしよう。
よくないという人は殆どがテクニカルな理由がきちんとある。どこが良くないのか説明できている。言っている本人は本当に不味いと思っているのだ。こっちはBさんね。
先にAさんからそのお店について聞いたとしよう。どういうことかAさんに対応する人は営業が多い。営業ってことは仕事で会う人だ。友人もいるが仕事を通じての場合が多いので、聞いたその場では「そーっすかー、今度行ってみます」とか適当に返事するだけです。しばらくしてBさんにその店のことを聞いてみます。すると技術的にここが良くない、家庭ならともかく飲食店でその食材はよくないとか、的確に少ない手数で攻撃する格闘家の如く隙のないコメントが返ってくるのです。するとどうでしょうか、件の飲食店だけでなくAさんもなんだか怪しく見えてきます。
この逆もなかなか辛く、もうこのお店はやばいよと思っていても目の前ではAさんが笑顔でやばいお店を褒めています。つらいです。この人と今一緒に仕事をしなくてはならないのです。僕らの仕事はセンスを読み解いて絵や音などにするのです。上等なものでなくてもより良いもの目指すことは忘れてはなりません。

そこで、不味い飯をなんで不味いか、少なくとも単に不味かったと言えないのは、戦う前から負けています。
キャプテンハーロックは男なら負けるとわかっていても戦わなかればならないと言いましたが、僕らは海賊じゃないですし、一生海賊王を目指すだけの子どもでもありません。そもそも不味い飲食店を紹介したり、付き合いで不味い飲食店を仕事で起用したりするのを考えてみませんか。

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