大昔に作ったロゴタイプを発掘した。

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tent99_logo
99って描いてあるので1999年の仕事だと思われる。
いつ作ったかは忘れたけど、どうやって作ったかも忘れてるな。3DCGなんだけどレンダリングはBRYCEなんだよ、モデリングは何でしたか覚えていない。もしかしたらPhotoshopでグレースケール画像を作ってBRYCEでモデリングしているのかもしれない。当時はそれしか持っていなかったのだ。しかも会社のMacに勝手にインストールしていた。会社もごく少数だったし、当時はざっくりしたものだったのだ。BRYCEは自分で買ったんだよ。
あ、違うな、BRYCEで作ったのはこれの前の98年のロゴだ。これはLightWaveで作ってる。ということで「写真はイメージです。この話とは関係ありません」の話だ。でも実際にあったことだよ。

ここまではあんまり重要ではなく、ここからだ。これは屋外でオープンイベントとして開催されたもののタイトルなのでした。イベントなので看板が要るよね。このロゴの看板をどこからも見えるような場所に設置するのが一般的だと思う。このイベントもそうだった。
問題はこの看板だ。デザインは僕の担当だったが、看板の制作は僕ではなかったし、僕の勤務していた会社の担当ですらなかった。クライアントから「看板会社がこのデザインじゃウチでは作れないから多少変えてもよいか」と言われたので、本来ならダメか、若しくは作れるデザインに変更しなくてはならないのだが、看板以外はこれで全部進めてしまっているので、「多少なら」ということでOKしてしまった。

ということは僕のミスだな。申し訳ない。

そして設営を見に行ったら看板が掲げられていた。ステージ中央の後ろの上のほうだ。一般的かつ手堅い定番の位置だ。そこには多少変更したロゴがあった。
「全然違う」形も色も全く違う。このロゴを見ながらおじいちゃんが描いたみたいなロゴになっていた。こちらも勝手に「多少」の度合いをイメージしてしまっていて、当時は大型プリンターがそれほど普及していなかったので、パソコンで作った画像を直接プリントすることが困難だった。だからグラデーションのある絵は苦手というのは分からないでもないのだ。それなので、このロゴを3DCGで言うところのセルシェーダー、もう一つ楽な言い方だとアニメのセル画のような塗りにして貰うならOKと言う意味だった。ちゃんと伝えなかった僕が良くない。おじいちゃんかどうかは知らないが看板会社の担当者には罪は無い。大反省である。

そうは言っても愕然としていた僕の背後から、イベントのプロデューサーがやってきて「俺はこの看板をここに設置したとき泣いたよ(いろんな苦労が思い出されて、込み上げるものがあったという意味)」といわれたが、僕は「俺もこの看板見て泣いてるよ(デザインと全然違うものが堂々と掲げられている無残な状況が悲しくて)」と心の中で言い返した。実際には「はぁ」とため息のような相槌を打っただけだった。

イベント自体は運営は大変そうだったが普通のイベントだった。
相談はきちんと最後までしなくてはいけないなと反省した事例になった。

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