見たことのある北野映画のいくつか。

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友人が金の熊のオブジェがもらえる映画祭で賞撮った映画に出たんですよ、と話したら、無視してそのまま別の話をつづけた自称シネフィルの女は、本当は映画を好きじゃねぇと思ったので、金の熊のオブジェがもらえる映画祭で賞撮った映画でおなじみの北野映画の超かっこいい映画を十本挙げる。他の映画も素晴らしい。公開順。

1)その男凶暴につき(最初からオリジナリティのある映画表現になっている点が超かっこいい。が、相当映画を見ているのではと思われるオマージュがたくさんある。)
2)3-4X10月(物語より感覚を映像化することを主眼に置いている点が超かっこいい。)
3)あの夏、いちばん静かな海。(淀川長治さんに「映画知ってる」と言わしめる傑作。声を神経質に扱った点が超かっこいい。それは主役が聾唖であるだけではない。)
4)ソナチネ(初期北野映画の総決算。暴力を作家性をもって表現するところが超かっこいい。)
5)キッズ・リターン(敗者の青春映画として超かっこいい。)
6)HANA-BI(北野ブルーが一般的に認知されたころ。しかし見るべきはそこではなく、映像の間を操る感覚が超かっこいい。劇中の絵も素晴らしい。)
7)Dolls(儚い片思いのオムニバスの物語が小さな接点で繋がり同じ時間軸に存在するのが超かっこいい。)
8)座頭市(全人類の難題の一つ、勝新太郎以外が座頭市の映画化をするという嫌がらせの回答をした点が超かっこいい。)
9)アキレスと亀(TAKESHIS’と迷ったが、こちらのほうがオリジナリティが高いと感じたので。作家の狂気と迷走を描いている点が超かっこいい。)
10)アウトレイジシリーズ(三作ともテーマが違うのでまとめるのは違うかもしれないが、現在のフィルモグラフィのなかで最も北野映画の特徴が見やすいのはこの三部作ではないかと思う。)

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