WIST (Wireless Sync-Start Technology) は近くにあるiOSデバイスの音楽アプリを同期させる仕組み。KORG製。といっても単独の製品じゃなくてそういう機能。KORG製のアプリじゃなくても対応していることもある。
かなり昔に発表された機能を今説明しているのは、iOS端末が二台あったから。
繋がるのはマスターとスレーブの二台のみ。英語にしてると分かりづらいが主人(master)と奴隷(slave)だ。
同じアプリでもよいし、違ってもよい。WISTはBluetoothを利用しているが、一度ペアリングしたらずっとそのままのセッティングではなく、その都度接続することになる。
同期できるのはスタートとストップにテンポ。
じゃ、使い方。
今回はiKaossilatorとSyncKontrolを同期させます。
1)まず、二つのiOSデバイスでそれぞれのアプリを起動します。今回はiPod touchでSyncKontrol、iPad ProでiKaossilatorです。性能差が物凄いですが気にするな。
2)それぞれのWISTの開始ボタンをタップします。するとこのようにお互いが近くのデバイスを探します。そうそうBluetoothの設定はオンにしておこう。意外と時間かかります。えー、じゃあ、ライブとかで使えないじゃん! まぁ、使うのは気楽にやろうよってときですね。クリティカルな局面には向いていない。とか言ってると探し終わる。
4)マスターとスレーブを決めます。
マスターになったデバイスのアプリのスタートやテンポに従います。どうやって決めるかと問うならば、スレーブ側がマスターにリクエストを出します。まさに主従関係。意味は分かりやすいが、そのうちにこういうマスターとスレーブみたいな言い方は別の言葉に置き換えられるんだろうな。と脱線しつつ、今回だとiKaossilatorに出てきたリストから任意のデバイス名をタップします。
奴隷が懇願してくるとマスター側にはこのように、どうする?って画面が出るのでAcceptをタップします。
しばらく考えます。考えている間はこのような画面。
5)繋がると「繋がった!」とは出ません。無言です。さすが主。しかし奴隷も無言です。関係性は大丈夫でしょうか?
ともかく、つながったことを確認するのはプレイです。お互いで音を出します。iKaossilatorのテンポがSyncKontrolを同じになります。
ちなみにSyncKontrolから先に再生させるとiKaossilatorも再生が始まります。SyncKontrolを止めるとiKaossilatorも止まります。
テンポはリアルタイム更新されることは無く、一旦マスター側を止めてテンポを変更してから再生するとそのテンポでスレーブ側(今回はiKaossilator)が同期します。
これでiOSデバイス同士でライブ演奏ができます。あくまでもスタートとテンポが同期するだけなので、音は別でDAWとかMTRなどでRECしないと記録されません。
SyncKontrolと同期するのはvolcaなどと同期できるようになるからです。volcaシリーズは持ってませんけど。
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WIST対応アプリ
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