薄皮の養殖たい焼きはありえるのか?

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答えは「ない」。ありえへん。

ショッピングセンター的なところへ行ったついでに薄皮たい焼きが売っていたので、買った。これだ。
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紛う事なき、所謂養殖たい焼きだ。養殖たい焼きとは、ご存知の方もいるだろうがあえて解説すると一つのプレートに複数のたい焼き型が並ぶ屋台などでよく見る一般的なたい焼きだ。

もう一種類、一つのたい焼き型で焼く、天然ものと呼ばれるものがあり、こちらは一般にはあまり見かけないが、そもそもたい焼きはこちらが最初だ。たい焼きの始まりは料亭のお土産であり、料亭ごとにたい焼き型を作っていたのでお店ごとに個性があったそうだ。薄皮はこの天然でないと焼けない、というか、型の性質上薄皮に向いているのが天然ものであり、養殖はふかふかした集めの皮が向いているのだ。しかし、このお店では養殖型で薄皮なのだ。購入し、中三女子と食べた。

割った断面はこれだ。
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ピンがずれていて申し訳ないが雰囲気は伝わると思う。確かに左右は薄いが、上下は全く薄くない。移動中に蒸れないように袋を開け出来るだけ湿気を逃がすようにしていたが、それでも薄皮特有のパリパリは全く無かった。中三女子の感想は「何だかパンみたい」であった。普通のたい焼きと思えばとりたてて特徴はないが、おいしくいただけるものであり、いちいち愚痴る事もない。しかし、薄皮たい焼きと看板に書いてしまっているのだ。これは違う。薄皮とは一般的な厚さの皮をがんばって薄くしましたではないのだ。多分火加減などの都合から養殖型では作ることが出来なく、また天然型であるが故に制作に手間がかかるのだ。

ということで、養殖型で薄皮たい焼きを名乗るたい焼き店には注意したい。

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