よど号と拉致を読んで、NHK取材班に軽く興味を持ったので、加害者家族についての取材についての本も目に付いたので読んでみた。
よど号と拉致という本については題名の内容よりも、NHK取材班の取材の仕方などについて興味深く読めた。表題に関しては歯にものが詰まったような書き方で、知りたかったらNHKを見てねのような、書けない事自体を察しろと暗に言っているようだった。
NHKの報道に関わる取材部は個人それぞれに取材テーマを持って仕事に当たってるのだかというのが分かり、大学の研究っぽいなと思った。大学行ってないんで知らんけど。まぁそんなものだろう。そうすることで組織の中にさまざまな専門家が出来、取材テーマによってそれぞれの専門分野の人に取材のきっかけやヒントを貰ったり出来るのが強みだと思った。もう全然よど号と拉致は関係ない感想だな。文章は読みにくい。
で、加害者家族はどうかというと、犯罪の加害者の家族の動向についての取材レポートだ。
前半に一件の事件に関して詳しく書き、中盤以降は各事件のダイジェストの構成。それが後半につれてスタミナが切れてきたような、加害者家族についてではなく、徐々に加害者家族の周辺の人だったり、被害者遺族だったりの話になっていったり、やっぱり可哀相な人を書かないとドキュメンタリーは作れないのかなと思ったりしたのが感想だ。
また、表題についてでない感想を持った。加害者家族に限らず、加害者の周辺について考えるきっかけにはなると思う。
文章は読みづらかった。読みづらいと思ったのは、単なる事象の説明なのに情緒的に書こうとしている点だ。
それはこれに限らず他の読みづらいと感じる文章に思うことだ。