政治批判をしたい。床屋談義ではなく比較的公の場で。
止めた方が良いと思いますが、あえてというなら少し考えてみましょう。批判したいのですから権力側からの視点ではないですよね?反権力です。権力に対して批判したいのです。肯定的ならば批判しなくてよいのです。あえて持ち上げる必要もないです。それは権力者たちがやります。
なんでか?行使される権力を受け入れられないからです。
だれがじゃ?市井の立場の俺が。(俺はここで政治批判をしたい人のことね。)
とすると、個人的にむかついているだけになってしまうので、それは批判ではなく癇癪だったり駄々をこねているだけの可能性があります。批判の前にあんた、かっこ悪いよ。になってしまいます。
誰かについては、自分が誰かの代弁者になっている必要があります。でないと共感は得られません。共感など必要ないとは言えないのです。それは公の場で批判するからです。聞いてもらう人がいることが前提だからです。聞いてもらう人たちの胸をすくようでないと批判は成り立たないです。
まず自分の立場を市井の人々の代弁者と指定しましょう。そして反権力です。次は批判の仕方です。
多分、批判したい情報はニュースから得ていることが大半だと思います。自分で取材されている方はいらっしゃるかもしれませんが、そうだとするとあなたは多分ジャーナリストですよね?今回はジャーナリストとしてではなく、それ以外の立場での政治批判を考えています。そうでない方でも自身で取材され独自に情報を得ている方もいらっしゃるかもしれませんね。
とりあえずニュースからとします。その時に自分が腹の立った順に文句を言うのは批判ではありません。自分の留飲を下げるだけです。批判するならそのニュースのどの部分を批判するのか、批判したい物事を一旦書き出しましょう。書き出し方は自分のやりやすい方法でよいです。その中から批判のしやすさとか聴衆の受けの良さ、もしくは関心の高さなどの基準から決めましょう。
批判する物事が決まったら裏取りをします。エビデンスを確立し、ファクトを実証しましょう。あいつの顔がむかつくとか、背が低いとか足が臭いとか、あいつの母ちゃんはブスとかは当然ダメです。あくまでも物事について市井の人々が困っている、問題に思うことを取り上げましょう。政策を討論するわけではないので対案を出す必要はありません。前後しますがここで言う市井の人は自分の生活環境や年代と違う人たちを想定すると、聞いてもらうための批判がやりやすいのではないかと思います。独りよがりになりにくいとも言えます。例えば本を読まない人が図書館の建て替えに反対していても恥ずかしいだけです。
裏取りをして、批判の組み立てをしたら批判しましょう。(……とか言ってると、面倒くさくてやる気なくしますよね、それでもやるのが批判です。がんばりましょう。)先にも出しましたが、見た目を揶揄するのはやってはいけません、それはルッキズム(外見至上主義)です。差別主義、選民思想をもとにした批判もあり得ないです。あくまでも弱者の立場から問題点を洗い出しましょう。
注意したいのは口調です。攻撃的な言い回しは避けましょう。聞いてもらう人たちは敵ではありません。聞く姿勢は出来ていますが、やりこめる相手ではないのです。自分の政策のないままに他人の政策を批判する演説のような感じでしょうか。
あれ?なんかアホみたいですね。それ故に批判だけの内容で聴衆に納得してもらう内容にしなくてはならないのです。(もう面倒になってきていると思いますが、批判するためです。頑張りましょう。)かといって優しく語り掛けるのは、壺売ってるアレになってしまいます。ラジオDJの一人語りや講談のような見せる独り言が出来たら良いと思います。絶叫もダメです。頑張っているように見えますが、目的は扇動ではありません。あくまでも批判として成り立たせてそこでオチをつけるのです。いや、もうこんなに面倒くさいことならもう批判なんてしなくていいよ、むしろ批判したくないと感じているかと思います。だから止めた方が良いと思います。
まだなおも政治批判したい。
そうでしたら政治の座学からと思いますが、どうせ面倒だというでしょうから、選挙運動に参加しましょう。できれば自民党以外がいいですね。自民党でないと嫌なら新人か当落微妙な人がいいですね。
三日か四日くらい参加して、開票速報を事務所で見守りましょう。ほぼ落選するわけですが、その時にあなたが「不当選挙だ!」と思ったら、それは批判ではなく僻みです。
この時に冷静に分析できれば批判できます。頑張りましょう。僕は頑張りません。
ホワイトボードに専用マーカーでドローイング。