スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!(原題/Star Trek III: The Search for Spock)(1984年 アメリカ 監督/レナード・ニモイ)
前作の続きの話。ラストで殉職したスポックが同じくラストで作られた惑星ジェネシスで復活し、そこに更にラストでマッコイにスポックが死の間際に移した精神を復活したスポックへ戻しに行くのが今回。今回はスターをトレックしていると言えなくも無い。それよりも友情と、親の子どもへの思いが描かれている。
映画では既に冒険を終えたエンタープライズとクルーなので、毎度お役御免の話から始まる。んで、この老朽船と仲間たちの命令無視の冒険は宇宙戦艦ヤマトでもおなじみだが、あちらは地球を守る為、こちらは友達を救う為とスケールが小さい。しかし、命令無視での行動として気持ちの入りやすいのは友人の為の行動だ。大きな大義名分は身勝手な言い訳に聞こえる時もある。ええ、ヤマトをディスりますよ。物語としてヤマトは幼い。
息子が殺された知らせを聞いたときの椅子の座り方がカークの心情を表現していて良かった。吹き替えで台詞や言い回し、声質が替わってもキャラクターの思いがきちんと伝わる。