ファインアートの人たちは印刷にも興味を持とう。
私の描いた絵は印刷では表現できない。とかなんとかいうのはそろそろ恥ずかしいと思う。
そもそも印刷のCMYKは自然界の色の半分以下しか再現できないのだよ。だから実際に描いた絵をそのまま再現できないのは当然なのだよ。実際に描いた絵は絵の具の色だけでなく、様々なテクスチャを伴うのでCMYKで表現できる範囲の絵の具であったとしても再現できる可能性が低くなるのだよ。常に再現できないことはなくて、ある程度CMYK内に丸められるように色を選んで描けば印刷されても許容範囲の色再現に出来なくもない。正直そこは勘だと思う。というかそのくらいできないのか？

さらに言えば印刷のCMYKはモニターのRGBより色の再現範囲が狭い。つまりRGBのモニターの方が自然界の色を再現できる。それでも全ての色を再現できてはいない。どちらにしても許容範囲をもって望まないとできないことに対して無駄な苛立ちを感じなければならない。
そして状況にもよるが、今となっては印刷のCMYKよりモニターのRGBの方が解像度も上がってしまっていて、よりよく制作物を見せたいなら印刷よりモニター表示を選んだ方が良いこともある。
ダメなことばかり嘆いていても良くはならないので、多少は印刷に興味を持って、自分の表現に応用できるようにしたらいいんじゃないかと思った。