子どもの頃はあちこちにある赤く塗られたものに疑問があった。疑問の部分は色味だ。なぜ赤なのに赤くないのか。何故赤と云うときは毎度朱色なのか。所謂赤が赤くないのだ。今は赤が赤いことが多い。赤ばっかり出てくるので何言ってんだか分からないけど、印刷のM100+y100の金赤よりもやや黄色が強い色が印刷物でなくても多かった印象がある。
端的にはこのポストの色だ。日に当たって褪せた部分もあるので、最初からこの色にしようとしていたのではないことは分かるが、赤いのにかっこよくない。どうせ作るなら、塗るならかっこいいのがよいとは思わなかったのだろうか。今はそう思わない、ダサいものをあえて作ろうとする人がいることを知ったのけど、それでもなぜダサいものを作りたいのかは理解しがたい。せっかくの人生、せっかくの仕事、かっこいいのを作りたくないのかな。
で、今はどうかのかと問うならば、この情け無い朱色をあえて選択してかっこいい奴作ってやろうじゃないか。です。僕が少々の頃は朱色はかっこ悪かったけど、今のちびっ子には朱色もかっこいいことを教えてあげたいね。