何度目かのディナー・ラッシュを見た。

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ディナー・ラッシュ(原題/Dinner Rush)(2000年 アメリカ 監督/ボブ・ジラルディ)

ニューヨークにあるイタリア料理店ので話。ディナータイムに限らず、人が食事をする時間帯の飲食店は非常に忙しい。
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その忙しいときの飲食店そのものと、客たちのそれぞれの話題を描く。こういった専門的な話とそこにいる人の話のバランスがとれていることは珍しい。殆どの場合専門的話か人のドラマのどちらかに偏る。金八先生が国語の授業をドラマ内で殆どすることが無く、道徳の課外授業ばかりしているようなものだ。この映画はそのバランスが良い。しかしバランスが取れたためにどちらもやや薄味になっている。それは仕方が無い。
飲食店の繁忙期の厨房の罵倒っぷりがいいね。撮り方の工夫が出来るなら自分でも作りたい気がした。
グルメ評論家が目茶苦茶不細工で嫌味な風体と同席した女の馬鹿な感じが素晴らしい。飲食店を有名にする為に堪えなければならないことを的確に表現している。


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厨房と客席のドラマがバラバラに進み、徐々に収束していく。殺し屋のくだりは必殺仕事人であり、イタリア人の飲食店はレオンとDo the right thingのピザ屋が儲かったと思ってみたい。全然違う映画だけど。
ダンカンの個人的な感情とそれを仕事に持ち込んでしまう葛藤も分かりやすい描写で見やすい。

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マフィアと家族のファミリーを同時に登場し、家族に帰っていく様もちょっと良かった。最終的には北野武映画みたいな殺し屋を雇ってしまうので、全然家族に帰って無いんだけど。金を取り返すところなど映画のやくざの感じがグッと出ていて良かった。できればやくざの雰囲気を出しても殺しのシーンが出てこない映画が良かった。

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アメリカの映画ではイタリア人は自身のアイデンティティを強めに押してくる様子がある。
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