シン・シティ(原題/Sin City)(2005年 アメリカ 監督/ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー、クエンティン・タランティーノ)
漫画だね。かっこいい漫画。漫画をどうやって映画にするか考えて作られている。
ストーリーはオーソドックスで見やすい。話が前後しているので、話を追いたい人には見づらいかもしれないな。
見ないつもりのメイキングをうっかり見てしまい、グリーンバック(ルーム)の使い方が分かって興味深かった。ああいうのをミニチュアで作っても面白いかもね。
車や銃、登場人物さえも漫画として分かりやすく見栄えのするものが登場するが、それぞれのアイテムにスタッフ、主に監督が興味が無いように思えた。センスよく見えたらよい程度くらいの興味だとうなあ。
細かいことはどうでもいいじゃないかと問うならば、良くないんですよ。これはフィクションでさほど教育的でも哲学的でもない、嘘の話なんです。嘘だからこそ、細部をどうでもいいくらいに詰めていかないとエンターテイメントの重量感は得られないんじゃないかな。ということが神は細部に宿るじゃないかと。