弾射音さんの小説、パッチワールドの表紙を担当しました。宇宙を舞台にした長編SFです。
物語については本文を参照しでいただくとして、いつもの表紙メイキングです。さあ、いってみよう!
おなじみの読み込みからです。絵になりそうな要素を探します。今回は宇宙船アポリオン3を描くことは決まっていたのでそれ以外のものや、アポリオン3のデザインの要素も探します。
推進装置に特徴があると良いと思ったのでそのようなデザインにして取りあえず二つ作り、軽くレイアウトして確認して貰います。
回転する部分の一部が伸びるのはシリアスなSFには向かないと思いますが、絵としてこのように伸びているとバランスが取りやすいという、ちょっと恥ずかしい理由から伸びています。
レイアウトするときにタイトルロゴタイプも作ります。スケッチの段階で適当に書いてしまったので、そのまま清書しました。
タイトルロゴはイラストレータで清書して全体のレイアウトはPhotoshopで作業しています。
印刷物ならイラストレータですが、電子書籍の表紙は表紙という名前とは違い、単に一枚の絵でしかないのでPhotoshopでレイアウト作業をしたほうがやりやすいです。
3DCGがあるとこういったレイアウトは非常にやりやすく便利だと思っていたが、そもそもデザインが決定していないのでモデリング出来なくて、結局手描きしていた。
宇宙船のデザインが決まったらモデリングします。
ざっと形が出来たら確認してもらいます。
こっそり正十二面体も作っています。元々ソフトのプリセットにあるので、質感設定をしただけですが。中央にライトを仕込んでいます。
レンダリングして、光や色味を調整します。素材を別々にレンダリングしてあとから合成しています。
鮮やかさがミニチュアっぽく見えたので、全体を緑色のモノトーンにした画像を上からオーバーレイして色味を調整しています。絵に合わせてタイトルロゴタイプなどの色と位置を修正して完成です。
買ってね!