ある年の秋。
お父さんと再会して数日後、悪者は姿を見せず、巫女食堂月の華もつかの間の穏やかな日々を送っていた。
みこは少しだけ流行っているビジュアル系に傾倒していて、メイクを自分なりにまねして出前に出て客を驚かしている。
よって、冒頭ではみこは目の周りがパンダのように黒かったり、緑色の唇をしている。
やすらと酔子は店の切り盛りとまだ現れていない、最後の悪者の調査に余念がない。
そのとき、お父さんはお店の打ち合わせで繁華街まで出てきていた。
宇宙ではバイラス星で大爆発が起こり、巨大な岩が地球に向かって飛んでいった。
バイラス星人は好戦的で近隣の惑星との武力闘争が絶えず、ついに自分の星も破壊してしまったのだ。(このあたりのながれは再考)その際製造中の大量破壊兵器「ガッター」を格納した施設が爆発と共に宇宙へ飛び出したのだ。地球へ到達するまでに放射能などの様々な影響を受け、大量破壊兵器本来の性能以上の能力を獲得していき、自ら破壊活動をするべく自ら飛行することも可能になっていた。(このあたりは後でまとめる。要するに基の兵器が時間と外的要因で進化し、より協力な兵器=怪獣に変化していったんです)
そのガッターが長い年月の飛行で隕石状になり、ついに地球に落ちたのだ。落ちた先が日本の愛知県名古屋市栄の月の華三姉妹のお父さんがいるビルの周辺だった。
落下の影響で周囲の建物は全壊したが、死傷者が全く居なかった。
事件を知った月の華三姉妹は素早く現地へ直行する。
事件現場では巨大なゲル状の物体がビル一つを飲み込み発熱している。
三姉妹はお父さんを捜すが見つからない。
自衛隊もやってきて現場は騒然としている。
ゲル状の物体の温度は徐々に下がり、次第に硬化してくる。
ゲル状の物体がもうゲル状とはいえないくらいに硬化し、岩のようになったとき、その表面にヒビが入りついにガッターが地球に正体を現す。
それでもまだ完成体ではないようで、おなかのあたりが半透明に透けていて、ぶよぶよしている。そこには飲み込まれたビルにいた人達がいた。三姉妹のおとうさんもその内の一人だ。
この状態は自衛隊も確認し、ガッターに対して攻撃態勢をとることが出来なくなってしまった。
月の華三姉妹の連続技も効果がなく、途方に暮れる。
ガッターは口からエクサイマー光球を発射し、街を破壊する。エクサイマー光球の通った箇所は何かに押しつぶされたように破壊された。しかし光球の飛距離は10kmほどだった。
つまり光球の通ったところだけ破壊されるのだ。
その光球はその後、三発発射されたが、徐々に飛距離と威力を弱めているようにみえた。
ガッターは自ら歩いて移動し始める。最初は迷走していたが、徐々にその脚は東へ向かっていった。
三姉妹は月の華に戻り対策を練る。やすらがお父さんの月の石から新しい呪文を解読する。
ガッターは東歩きながら苦しみだす。飲み込んだ人を消化しその能力を会得していく際の苦痛だ。
いわゆる恐竜のような形から人型になっていく。(雰囲気としては肩がはっきりわかり、腕の長いゴジラ体型)
エクサイマー光球は出せなくなり、酸性のゲル状の物体を吐き出すようになる。このゲル状に触れるとほぼ全てものが溶ける。
三姉妹が新しい呪文を唱える。
それぞれの腕に銀色のブレスレットが発生し、大吉に向かって光線が照射される、大吉がバトル体型に変化し巨大化する。
大吉がバトルフォームでいられるのは三時間。その間にガッターを倒し、お父さん達を助けなければならない。
大吉に乗って三姉妹はガッターを追いかける。
ガッターと対峙した大吉は激しい肉弾戦の末、体内からお父さん達を救い出す事に成功する。
人型になりかけていたガッターは、中途半端なまま進化を止められる。
怒ったガッターはエクサイマー光線を大吉に発射する。
辛くもよけるが右肩にダメージを受ける。
三姉妹が月の石から見つけた最後の呪文を唱えると、三色の光と共に大吉に融合し、アルティメット大吉になる。
一撃必殺の光線技(名称は後ほど)でガッターを粉砕する。
かくして、日本の世界の危機は月の華三姉妹によって回避された。
そして最後の悪者が現れるまでこれまでと同じ日常が繰り返される。