少人数でアニメ的な映像を制作しているときに、作画担当がほぼ一人でした。僕ではなく別の方です。
1人で作画するからキャラ表は描かなくていいですよね。と言われました。僕が担当ではないし、プロデューサーがOKであればそれでよいと思いました。僕は全体のディレクションと仕上げを担当しました。
描かなくてよいので(と言いつつ、コンテは切りましたし、カロリーの高いシーンの指摘があれば描きなおす、とっても都合の良いディレクターでした。たまには指摘しないといけないよね。)
でですね、出来上がりは何とかなってはいたのですが、気持ち悪いからやめてほしかった謎の無精髭は消さないまま完成され、ノーマークだったモブキャラはとことん主要キャラと違うタッチの表情で描かれ、上がってきたら目を疑う状況でした。先にキャラ表というか、デザインを確認できていればと悔やまれます。作画の人は作家的な関わり方をしたかったようで、個人的にはとってもとっても苦手なタイプの方でした。(こっそり手柄を立てたいタイプでもありました。辛いです。)
そうそうキャラ表だったね。僕は一人で描いていても絵がどんどん変わってしまうので、毎回リセットするためにも必要なのです。キャラ表を描いているときでさえ絵が変わって言っていますからね。それぞれの絵としてのデザインだけでなく、単純に他のキャラクターとの大きさの対比も確認しないといけないです。今描いている連作もキャラ表を見ながら毎度修正しています。すでにサイズ感は微妙な具合になっていますねぇ。