電子フリーペーパー『北極大陸』を編集しています。
ここで配布しています。
この文を書いた時は第53号を発行した直後でした。
バックナンバーはこちらにあります。最新号もお知らせしてます。
北極大陸は何なんすか。以前も書きましたが自分たちの自主制作本の告知メディアとして勢いで始めました。仕事で広告など作っているので、なんで作るのかなどの理由なり所謂コンセプトは一々考えるまでもなく、考えたところでどうぜ口から出まかせ、他所でコンセプトは?テーマは?といった話で得々と他の人も書いているのは「儂は儲けたいんじゃ!銭が欲しいんじゃ!権力じゃ!のし上がりたいのじゃ!」に対する迷彩効果なのです。そのくらい知っておりますのでまぁ適当に。僕らの場合は本当に告知メディアを作りたかったのです。仰々しいスカしっ屁のような理屈ではなく、本文の一部を載せたり出来るような場が欲しかったのです。金は二の次と言えればなかなかの富豪ではありますが、富豪でもないのに金は二の次にした割には金がなくて気力も消失しそうです。カネゴンと同じ仕組みです。そういうことで宣伝でした。
過去形なのは宣伝としては機能できず、いつの間にか自分たちの新作、もしくは未公開作を公開する場になりました。金儲けどころか宣伝すら出来ない人たちだったのです。清く正しくではありません、ただ宣伝が下手くそなだけです。ですのでそろそろ戦略的に宣伝する人を採用すべきだとリクルートに勤しむのがビジネスパーソン的な発想でありますが、そうならないのは自分たちが書きたいものが書けなくなるからですし、せっかくの同人誌ですし、あれ?同人誌だったの?。まぁフリーペーパーですから同人誌としたほうが自分たちも読者もわかりやすいのじゃないかと思います。同人誌と言って切り捨てられるのは嫌ですが、ジャンルのコントラストをはっきりさせるのもある程度は仕方のないことだと割り切るかー。うーん。納得行かないがしたかがない。この定期刊行物自体の宣伝を中心に考えると売れるものを書かならけれならないのは必須です。しかし、どうやっても売れ筋からは遠いミステリやSFというジャンルです。なおかつ文体も皆が売れることに最適化したブログの文体とか遠く離れています。離れているのは僕があの文体を嫌っていることにもよります。売れることに最適化すると作家の個性がたとえ手癖だったとしても無くなるのは本意ではありませんし、そこから本来の書きたい文体に引き入れることは宣伝以上に困難です。それができればこんな複雑な宣伝方法をとらなくていいです。こういったわけで宣伝として戦略的になることは未だ出来ておりませんが、同人誌としては結果として継続できてしまっています。
最初の頃はPDFで作っていました。モニターで表示することを基本ではあるものの、プリントして自分で製本すればA5サイズの冊子になる体裁でした。電子本を売るためのメディアなので全部電子にしたかったけど、当時は印刷メディアを捨てることにビビっていたのでした。名称も電子パブといい、飲み屋のパブとパブリシティとパブリッシュの意味です。しかしこの体裁は第11号まで、第12号からは編集用のパソコンの調子が悪くなったので、急遽他のマシンで作成できたEPUBで配布しました。テキストデータの編集でEPUBは作成することが可能でした。ここからはもうEPUBとmobiだけでいいかなと思い始めていたので、印刷できる仕様は外して電子書籍だけの仕様に切り替えました。これによってPDFのときの紙面のレイアウトを踏襲することができなくなり、レイアウトも文字組もリーダーアプリに依存することになりました。リフローレイアウトになったのです。グラフィックデザインとしては出来ることが少なく本業がグラフィックデザインなのに自分の仕事を披露できないじゃんとも思いましたが、電子書籍自体が元々リフローレイアウトのEPUBで本格的に始まった以上、この部分をあれこれ言っても仕方なく、パソコンも調子悪いですし、EPUBでリフローを理解するほうがいいんじゃないかと切り替えています。その代替えでもありませんけど各掲載作の扉を全部作ることにしました。これが時間がなくて大変。上手いこと量産できるようなフォーマットを考えてから作っています。この扉作成のおかげで文章を読むことが出来るようになりました。勢いで始めたフリーペーパーの編集をするまではきちんと文章を読むことはなかったのです。実は本の編集も初めてです。そんなの初めてしばらく経ってから気がついたよw 企画書や企画広告は作っていたので全く知らなかったわけじゃないんですけど、手法は本の編集ではないですね。
あ、そういえば北極大陸に誌名を変更したのはいつだったっけ?第五号からか。電子フリーペーパーに電子と題名に入っているのがダサいと思ったことと、北極大陸の言葉が馬鹿っぽく、SF的かなと思ったので変えました。この題名なら電子版じゃなくても発行できます。SF的というのは誰もが知っているけど虚構である点。名称を聞いた瞬間は北極大陸は実在すると思ってしまうこともいいなと思っています。うまく機能しているフィクションはこういうことかと思ったんです。誰でも思いつくでしょうから先行事例があるかもしれません。検索をしてみたら北極大陸そのものはなさそうです。更に詳しく調べればあるでしょう。知らんけど。タイトルも自分でレタリングしています。他の参加者は文章で参加しているのに編集者の僕だけは文章以外の参加です。どうしたものかと関われる範囲、出来ることで頑張ろうと思います。参加者は入れ替わりなどありましてもギャラも出ないのに続けて寄稿してもらえています。ありがたいことです。同人誌ですし元々お知らせ用から始まっているのでギャラも何もなく、それなのに毎月定期的に作品を作るのは大変だと思います。ということで、北極大陸からの何らかの金銭を生み出すには寄稿した作品をまとめて出版することになります。作品の権利についてはそれぞれの作者に帰属することにしています。むしろ全部自分にあったら面倒くさいです。まとめて出版するときは一言声をかけてもらえるとデザインなど協力したりしなかったりします。その辺りの助け合いもこの同人誌の意義でもあります。お互い出来ることは限られていますし。
毎月初めに配布予定で今の所、大体配布できています。ちょっと遅れるときもあります。僕の仕事が詰まっていると遅れます。ほとんど遅れていないのは仕事がヒマだからです。希望としては遅れる号が多いといいです。寄稿者の方々には迷惑ですけど。
そんな寄稿者を募集しています。
北極大陸は月間ペースで配布していますが、それにこだわること無くたまに休んでもOKなことにしています。内容は自分で書いたものならフィクションでもコラムでも漫画でも絵でも写真でも良いこととしています。あくまでも自分で作った作品のみです。あんまり枚数多いと辛いです。何事も程々で。先に書きましたがギャラのでないブラック方式です。これは止めてくださいなことは、悪口です。特に上手いこと書けていない悪口は駄目です。他にはー、あ、最近、僕より下手くそな文章を見かけまして。なかなか人に見せるもはばかられる所謂クソみたいな文字列で、何故彼は文字を並べて文を作ろうとしたのか意味がわからないようなものがありました。そういうのも駄目ですねぇ。
普通に読めるものならほぼ受け付けています。よろしければnote以外の発表の場として機能したらいいな。