解像度でお馴染みの単位、dpi(ドット パー インチ)やppi(ピクセル パー インチ)は1インチ内のドットまたはピクセルの数なのです。単位のインチはモニターの中に存在しないのでモニター内での作業では意味が無いのです。だからdpiやppiは1でも100,000でも構わないのです。しかし、それでは作業がやりずらいのでローカルルールとして任意の解像度を決めておくのです。100dpiでも32dpiでもよいです。どうせモニターの解像度は一律72dpiじゃないですからね。誰もそんな解像度で使っていないだろうし。モニターの解像度を72dpiとか96dpiなどで共有していれば結構気にした方がいいかもね。
300dpi無いと画像が荒れるとか、パソコンが爆発するとか日本が印度になるとかはないです。データも大きくならないし、良いも悪いも無いです。必死になることは何もないです。モニターの解像度は単純にピクセル数だからです。
じゃ、dpiとかppiはいつ必要かと問うならば印刷です。印刷物の画像は線数で決めています。また聞きなれない単語の登場です。どうせ印刷など無くなると思っていらっしゃるでしょうから説明しませんが、(めんどくさいので軽く解説すると印刷される画像の密度です。)この線数を決定するために解像度が必要になるのです。が、実際はかなり雑な決め方をしていてグレースケール(モノクロじゃないよ)なら144dpi、4c(カラー印刷)なら300dpiでほぼ決め打ちです。人によっては350dpi無いと地球が滅ぶが如く怒る方もいらっしゃいますが、滅びませんし、仕上がりもクライアントに怒られたりしません。
何でしたら僕は3で割れる数字で画質が荒れない最低限と思われる240dpiで納品することがあります。今のところ誰からも苦情は無いです。そもそも240dpiであることを知りません。もう社会の真理を見るようですよ。
まぁ、300dpiや144dpiなどの解像度は印刷用の線数から算出されたものです。
とりあえず印刷されるものをコート紙(厚さは常識的な範囲)とします。よくあるチラシの印刷されている紙です。紙は液晶などのモニターではないのでピクセル数を単位にできないので、dpiの登場です。が、レイアウトしたときに適切な解像度があればよいので、画像自体の単位としてのdpiは4cでも300dpiなくてもよいのです。100mm四方の画像があったとして、必要な解像度は300dpiだと1,181pixelですが、144dpiで2,300pixel程度あればレイアウト用のソフトでレイアウトするときに必要な寸法(単位はmmかcm)に縮小すれば最終的に印刷解像度は300dpiの近似値になるので問題ないのです。実際にそのようなことを仕事でやったことがあります。当然ですが僕以外の人は全く知られないままです。
とはいえ、緊急事態以外はやらないほうが良いですね。きちんと適性の解像度を共有すべきです。
ホワイトボードに専用マーカー。