これまでのまとめ。
KDP(Kindle Direct Publishing)https://kdp.amazon.co.jp/self-publishing/signinはAmazonの自己出版サービスで、自作の電子本をAmazonで出版できるのだ。
出版する為の予算はほぼ無料だ。執筆する為の費用は自己負担だ。そして今回の作業にネット以外の通信費用が若干かかる。
KDP以外でもiBooksなどでも自己出版する場合にEIN(雇用者番号)は必要になるので、自己出版するなら頑張って取ろう。
で、何故EINを取得しなければならないかと問うならば、Amazonがアメリカの会社だからだ。えー!なんでー!? KDPは日本のアマゾンじゃないのー!日本語でサイトも作ってあるじゃん!
だがしかし!運営しているのがアメリカの本社法人なのです。それが理由です。AppleのiBooksも同様。
だから印税支払いのときに30%の源泉徴収されちゃうのです。当然ハポンに暮らしておりますから日本でも税金を納めるのです。二重です。USに暮らしていないのにアメリカにも税金を支払うのです。
嫌です。嫌過ぎです。しかしそれはきちんと申請していないからです。その申請が今回の作業なのです。
IRS(アメリカの歳入庁)からEINを取得し、それをAmazonの経理部に書類で伝える。
この作業をすることでアメリカでの源泉を回避することが出来ます。
厄介だと思う点は書類が全部英語であること、アメリカ国籍でなく、アメリカ国外からの申請はFAXまたは郵送しかNGなこと。電話申請も出来るらしいが、先の書類が英語だと辛い人には電話は無理だろう。ちなみにアメリカ国籍があったり、アメリカ国内ではネットでの申請が可能だ。
受理されれば何らかの形で返信があるが、書類の不備がある場合は単に無視されること。
そして受理されるまでの時間がIRSもAmazonも凄く時間がかかること。
必要な道具はパソコンとネット環境、プリンターとFAX、そして封筒だ。
やり方書きます。
まずEINを申請します。
IRSのサイトhttp://www.irs.gov/pub/irs-pdf/fss4.pdf?portlet=3からSS-4という書類をダウンロードして、必要事項を書き込みます。
参考にしたサイトはひまつぶし雑記帖さんhttp://t2aki.doncha.net/?id=1357613191と鈴木みそさんのブログhttp://www.misokichi.com/chinge/2013/03/einw-8ben.htmlです。
二箇所を参考にしたのは、記入例が異なっていたからです。
電話番号とFAX番号は必ず記入してください。特にFAX番号はEINを受信する為にも必須です。FAX持ってない!人は会社や友達、親類縁者に借りてください。後から書きますが、FAXと郵送での返信は目茶苦茶日数が違うので、のんびり作業を望む方以外はFAXを必ず用意してください。
最後のシグネチャー(サイン)以外はパソコンで記入でOKです。
記入したらプリントしてFAXで送ります。
FAX番号は2013年8月16日現在は010-1-859-669-5987でした。
こういうところの番号って不動だと思ってたら、意外と変わることがあるようで実際変更があったようです。
IRSのサイトhttp://www.irs.gov/uac/Where-to-File-Your-Taxes–(for-Form-SS-4)で確認してから送信しよう。Internal Revenue ServiceのFAX番号だよ。URLは後半の()部分も必要です。
実は最初は返信を郵送してもらうつもりでFAXをコンビニから送りました。この方法も書いておきます。
殆どのコンビニでは国際FAXに対応しているので、すかっと送れます。お値段は100円。
しかし、三週間待っても返事が無いので痺れを切らして、友人宅から再度FAXを送りました。今度はFAX番号を記入しました。三日後にFAXで返信がありました。早いです。
“EINを取るまではFAXを捨てるな”
そしてそれから二日後に郵送の返信もやって来てしまいました。
この状態はちょっと面倒です。面倒ですが、まあいいじゃないですか。
少しでも早くEINが欲しいなら、いくらか払って業者に頼むか、英語が出来るならIRSへ電話する方法があります。英語も出来なくて業者に頼みたくも無い人はFAXが最速のようです。
郵送だと3週間から一ヶ月かかることを想定して作業したほうがいいです。FAXも今回は三日後に返信がありましたが、この期間で確実に届くわけでは無いので、ある程度のマージンは持っておいたほうが良いです。
EINが手に入ったので次はAmazonに知らせます。W-8RENという書類をIRSからダウンロードして書き込みます。こちらのURLです。
http://www.irs.gov/pub/irs-pdf/fw8ben.pdf
今回も参考はひまつぶし雑記帖さんhttp://t2aki.doncha.net/?id=1358759119と鈴木みそさんのブログhttp://www.misokichi.com/chinge/2013/03/einw-8ben.html、こちらも参考にしましたhttp://www.takenokoshobo.com/kdp/taxfree-sample.htm#SS-4。amazonの記入例https://kdp.amazon.co.jp/self-publishing/help?topicId=201022240は法人向けなので全てを鵜呑みできないけど、KDPとしてはオフィシャルなので比較対象として参考にしました。
忘れてはいけないのは書類の右上に出版社コードを手書きする事です。
これが無いと書類とKDPでの登録情報(自分のアカウント)との紐付けが出来ません。
出版社コードは
EINをW-8BENに書き込んで、アマゾンへエアメールします。
普通で260円でした。
到着予定を郵便局の方に尋ねると一週間くらいとのことでした。速達だと千円少々かかるので止めました。既に日にちがかかりすぎているので焦っても無駄かなと。
Amazonも書類に不備があっても無視されるだけなので、届くことよりも届かなかったことや不受理だったことを知りたいと思いました。
W-8BENは一週間以上二週間未満で受理されて、アメリカで税金は徴収されないよ!というメールが届きます。最後はEメールです。ちなみに文面は英語です。
Amazonへの郵送もネットで調べると、他の方々は一週間くらいで返事が来るとブログなどで書かれていますが、一週間くらいの“くらい”は二週間に近い日数です。
ただ一週間でも二週間にしても受理されたか、そもそも届いているのか分かりづらい日数なので、不安な方は速達がいいかと思ったり、結局届かないのは速達でも分からないからどっちでもいいとも言えるね。
まあEINは郵送なら一ヶ月。FAXなら一週間。W-8BENは二週間くらいかかって返信が来ると想定するとスケジュールは立てやすいかもね。
主に待つことが大半だけど、自力で出来るから業者に頼むんじゃなくて自分でやったほうがいいぞ。