バットマン オリジナル・ムービー (原題/Batman) (1966年)というのがあって、怪鳥人間バットマンの映画版なのですね。ティムバートン監督バットマンを見た後に初めて見た。存在はその前から知っていたので取り立てて驚くことは無かったけど、広川太一郎さんの吹き替えは一種の芸のようになっていて見事だと思った。それが延々と続くのがTV版だ。日本でウルトラマンなどに代表されるシリアスな特撮ヒーローものが量産されている頃、アメリカではこんなにコミカルなヒーローものが作られていたと思うと格差を感じる。ちなみに仮面ライダーに代表される石森ヒーローものはまだ登場していない。どちらも魅力がありコミカルなものがダメと言い切れない。バットマンのコスチュームと体型が一番の悪に見えるのが、反語的にさまざまな問題を投げかけているようにも取れる。深読みしすぎだが。それに加えて吹き替えの台詞回しが時代を考慮しても古臭く、演者も微妙に高齢感のある声質なのでさらに無くていいコミカルさが増している。ミスキャット(キャットウーマン)などの女性キャストのファッション以外は正直ダサい。というかバットマンのコスチュームと体型が破壊的にダサい。クリストファー・ノーラン版のバットマンはその存在に悩んでいるが、お前は全然悩む必要ないよ!ぽっちゃり中年体型の股間をもっこりさせてクソまじめな事言ってる、大昔のバットマンは全然悩んでいないぞ。
そうそう、意外とジョーカーなどのヴィランのキャラクターはぶれていないね。