おもったよりこういう形の自動車は映画に登場しない。
登場しないので、この形のミニカーを買う話にしよう。二十年か三十年位前のおもちゃ屋、個人経営じゃなくても目を引くおもちゃを神棚みたいにディスプレイしているところがあって、その位置にこれがあったとしよう。
車体がめっきでぴかぴかで、ミニカーといってもリモコンで動くのだ。ラジコンではない。有線なのだ。これが欲しくて小遣いを溜める。その間、何度もおもちゃ屋へ足を運んで眺めている。よくある話だ。そしてお金が溜まる前に空気の読めないオタクのおっさんや金持ちの子どもがさっと買っていくのだ。しかし今回はそうはならずに買えるのだ。ただ買って遊んでいるだけでは話が進まないので、子どもに小さくなってもらって、車に乗ってもらおう。そうすると遊んでいた公園から家に帰るまででも冒険だ。道中は動物や昆虫、小さな自然現象も相当な危険になる。先に出てきたオタクのおっさんや金持ちの子どもも災害として登場させよう。さあ少年は無事に帰宅できるのか。出来たって小さいままじゃん。その辺りも解決する手立てを考えよう。
と言うことで残りはそのうち書くかもしれない。