大怪獣東京に現わる(1998年 日本 監督/NAKA雅MURA)
この映画は怪獣の出てこない怪獣映画で、怪獣映画として凄く良く出来ていると思っている。良く出来ていると思ってしまうところは、怪獣映画でやりたいことを怪獣無しで実現しているところだ。やりたいこととは、怪獣のような異物が現実に現れたら人々はどのような反応をするかということだ。そして想定している怪獣がゴジラとガメラなので、むしろ劇中に登場せずに、皆の勝手に思い描く怪獣を想像させたほうが良かったと思ってもいる。意外と理想の怪獣映画じゃないかと感想を持った。