何度目かのESを見た。

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es[エス](原題/Das Experiment)(2001年 ドイツ 監督/オリヴァー・ヒルシュビーゲル)

実際にあった実験を元に発想された映画。実際にあったことを元にしていないことに注意。注意するのは誰かと問うならば、史実を元にした映画と勘違いしてこの映画を見ようとする方々だ。

実際にあった実験から悲劇的な状況が得られるとするならば、実際そうらしいが、その状況とはいかなるものかと想定したのがこの映画だ。さっぱり楽しくない映画だか考えさせられる内容だ。ただ看守と囚人に分かれて監獄にいる状況の経過観察をするだけの退屈になりそうな絵にテンポをつけて表現していて途中で飽きることは無い。ハッピーなことは一切起きないのでつまらないと思ういると思う。


ただ、囚人はともかく、看守の一人が個人的な性格の問題で暴力的になったのか、実験の条件でそうなったのか、やや解りづらい。どちらにも捉えることが出来るからだ。
実験に参加する人たちに純粋に正義の人がいないのも興味深かった。そもそも正しくあるか、ありたい人はこういった実験に参加しないよね。つまり、実験は始まる前から始まっていたんだ。

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