自分のデザインラインと違うんですが、デザイン“ライン”なんて恰好付ける自体もうダメダメなんですけど、少し前に怪獣動画を作ろうとかほざいていた頃にメインのスタッフがデザインしたものをそろそろ熱も冷めてきたので(笑)さらっと描いた。
自分なりの部分も少し入れている。そのままなのは足首が太い、尻尾がやたら細い、目が大きい、牙が犬歯ではなく、臼歯にあたる部分になっているなど。もうひとつ、完全に直立している。
足首が太いのは本人は重量感とか思っているんだと思うが、着ぐるみにすると当然に中に人が入るので、太くならざるを得ない。足首が太いのは運動性が低い表現でもあるのであまり良いとは言えない。そもそも象でもない限り大体足首は細い。あ、カバもいるか。
尻尾が細いのは描いた紙に入らなかったので適当に描いただけだったと思う。それでも適当に描いてでも入れたのは、怪獣とは尻尾があるべきだとおもったからと、尻尾まで気が回らなかったからだと思われる。着ぐるみを考えるなら尻尾はかなり考慮しなければならない部分なのだが、誰かがどこかで何とかしてくれると思ったのだろう。直立した段階で尻尾は無用の長物なので、直立した怪獣にあえて尻尾をつけるならば、無駄であっても気をつけないといけないのだ。
目が大きいのは60年代から70年代のTV特撮ドラマで多数登場した怪獣からの引用だと思われるが、作りたかったのは60年代東宝怪獣映画のオマージュであったはずが、どうしたことか。目の大きさも巨大感を出すには大切な要素なのに。まあ、巨大感は気にしていないようだったからこんなものだろう。
牙の位置は単に間違えただけだろう。何故間違えたかというと、顔のシルエットを人の形と想定してそこにつけっぱなの如く長い鼻ズラをつけているからだ。直立しているのも骨格から形を考えていないからだ。着ぐるみ前提とはいえ21世紀の今ではちょっとダサい。怪獣そのものがダサいのでどうしようもないが。
公開されたデザインは鉛筆書きで色はなかったので、軽く付けてみて思ったのは、これ、ゴジラの体に竜の首をつけた恰好だね。これもそうだし、大抵の怪獣を描いてみたって時の体表のディティールとしていぼいぼとかうろこをつけてるけど、これダサいよ。とくにいぼいぼね、気持ち悪さは表現できても強さとか悪さには到達していないと思う。名前はドンパスだったが、パースと伸ばすとパンパースみたいだったので、ドンパーズにした。
日本に最初に怪獣の現れた地方で、駆除した記念に建設された慰霊碑のモデルという設定で、次回があれば続く。
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