映画を見たついてにショッピングモールを冷やかし、併設のスーパーも冷やかす。
イオンモールは、買い物にはほぼ不自由しないが、気になっている200円のシャープペンが見つからなかったという、物凄い不自由さがあり、どうしたものか。
あちこちの店舗でも本社なり本店、または仕入れ先のメーカーなどのビデオを垂れ流したり、きちんと店頭ディスプレイとして作られたものを公開している。中にはカメラを使った顔認識によるインタラクティブな仕掛けのあるものもある。当然のようにそれは活用されてはいない。
そりゃそうだ、お客さんはデジタルサイネージを見て体験するために来客してはいないからね。
もはや液晶モニターを使った映像の看板というのは一般的になった。全く特殊なことではない。普通の看板よりもお金はかかるので全てがこれに変わるものではなく。もちろん設置場所も限られる。
今回、良いなと思ったのはスーパーのレジ付近に設置しているモニターだ。ここではイオンチャンネルが流れている。イオンチャネル(大雑把に言って細胞膜などにあるたんぱく質の一種)ではない。検証のために調べたらきちんとした資料が公開されていた。勉強になる。
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イオンの自社CMも流れている点も興味深いというか、各社CMをまとめて番組とみなして公開している点も興味を持っていて、インタラクティブな何とかなど視聴者が能動的にならなくても情報を得ることができる方法を選択してるのだ。TVCMやチラシなどの他のメディアの素材の流用も許可している。これらは継続するための手段でもある。インタラクティブな技術はその出始めは目につくが維持するのにアイデアも予算もかかるのだ。ただ映像や静止画を作る以上にアイデアを作り捨てなければならない。すごく疲弊するんだ。専業でやってる会社や人も同じ場所では作りたくないだろう。技術もテーマも変わらないのはこういった会社の人は飽きてしまうのではないかな?
そこで、純粋にソフト面に注目して、枯れた(余分な枝葉の落ちた古典という意味)技術としての単に映像を表示するのみとして、むしろ番組の制作へ注力している。イオンが全て素晴らしく、天才的で、エクセレントではないし、一発でこの状況にたどり着たわけでもないだろう。それでも手堅く、継続して広告効果を生む仕組みを構築しているのではないか。と思います。少なくとも競合するだろう地元商店街などとは天と地の差です。博報堂がやってるんで、まぁ、仕方がないと言えばそれまでですが。
結局、ソフト作り、番組作りなんすよ。地方では番組作りのノウハウすらないので、番組制作能力だけでも十分な力になると思うんだけどな。問題は制作ではなく、製作がいないことや、見做しでいたとしても制作することに全く理解が無い問題もあるなあ。
それで、毎回不思議なのが、こういうのを商店街の人たちって全然注目していないようなのです。視察もしない。個人的に出かけたとしてもただ買い物しただけで広告方法など全然見ていないようなのです。
これでほんとにデジタルサイネージは趣味として見ることはあっても、自分で積極的に調べる必要は無いなと思いましたし、モニターは横でもいいかなと思いました。