ミンボーの女（1992年 日本 監督／伊丹十三）
テーマへの着目点が素晴らしく、それが自分の生活の周囲から発見していることも良いなと思います。
柳葉敏郎さん演じる鉄砲玉ですら知的に見えるのは監督自身が反映されているんだろうな。馬鹿が作ると馬鹿ばっかりになるというかね。リアルな作りこみの実写なのに劇画のように感じるのは、全員に知性が感じられ、実は物語りは順序良く進んでいるからだろう。監督の意思が隅々まで反映されるとジオラマのように思えるときがある。まあそういう作りにしているんだろうけどね。
映画の人はカメラをキャメラと言うが、主人公の井上まひるも同様にキャメラと言う。しかも防犯カメラを防犯キャメラと。ここは馬鹿っぽかった。
