何年前か知らないけど勤めていたデザイン事務所が解散しているってことは、好むと好まざるといずれはデザイン事務所は出なければならなかった。それならずっといればよかった、こともなくて、いた場合は映像、3DCG、アニメーション、音楽、イベント企画、番組制作など一切出来なかったのだ。ずーっと新聞とチラシの広告づくり。チラシとか新聞広告をバカにしちゃいけませんとか新聞広告は奥が深いとか適当なことを言う人は地方のディーラー広告とか人生が終わるまでやってみるといい。一生モテへんで。誰もデザインのこととか聞いてくれへんで。人生が終わるまでやらなくても笑われるだけだよ。まじで。職業に貴賎はないことは相当信念を持っていないと考えられないよ。まあまあダサいってこと。しかし金がいい。これもまじで。多分可愛い女の子描くよりイージーモード。Macを礼賛し、Windowsにつばを吐き、映像を短い時間で絵が過ぎ去るものとバカにし、コピーやイラストを自分で考えることを否定され、必ず既存のものをパクれと言われ、予算が出るときに著作権フリーの写真をやっと使え、ロケもコピーも殆ど依頼できない。てなことを我慢できればそこそこお金になるよ。
今は先に挙げたことを規模の大小問わず仕事で出来たことは本当に良かった。しかし金にはならない。鼻血を出す前に死ぬ。まだ死んでいないので鼻血も出ていない。しかし鼻血が出ないくらいにしんどい。
どちらにしろデザイン事務所からは出ることになるわけで、未来はわからないものだが、自分で学び実践できたことは経済的なことを無視すれば、良かったかなと思うことにしている。
デザイン事務所は解散しているし社長はボケちゃってるしではやっぱり先に離脱してよかったかな。人のメンタルに関る状況に付きあえるほどこっちも経済的にも肉体的にも体力ないからね。