意外と親方は何でも出来るようにしているよ。

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コンピュータを使ったり、規模が大きな仕事だと作家はディレクションだけ、もしかしたら金勘定や宣伝だけのプロディーサーしかやっていないなんて言われても、はいそうですかと納得出来ないのは理由があります。
その仕事に関わる複数の部署をディレクターや作家なりが担当しているなんてのは、ペンギン村では良くあることなのです。ペンギン村と呼んでいるのは、僕が住んでいる田舎や、仕事をしたことのある方々です。都会は知らん。

例を挙げましょうか。
所謂アマチュアバンド(ごくプロに近いレベルの技量と活動)のリーダーのデモ音源をRECするのに立ち会ったことがあります。本人はボーカルとギター担当です。元々はギターの担当でしたがボーカルも兼任しました。スタジオには他のメンバーはいなくてベースとドラムはどうするのかと思ったら、自分で叩いていました。さすが本職の様には行かないようでしたが、素人の僕が聞く分には全く問題ありませんでした。多分、ミュージシャン以外は分からないと思います。はい、リーダーが全パート出来ました。
ストリップ劇場の支配人は、スタッフのやることはすべて出来ることが前提で、出来ない人はスタッフからかなり冷ややかに見られます。というのを劇場スタッフから教わりました。やることとは、受付でのチケットのもぎりや照明、アナウンスなどです。ちなみに近所の劇場の支配人は照明ができないという話題からお話を聞かせてもらいました。はい、支配人が全スタッフの仕事できました。(やっていない人もいたけどw)
僕と同世代か、少し上の一人で映像を作ることがブームのようになった時期がありまして、一人でというのは、まさに全部でアニメーションだと作画やモデリング、アニメーションだけでなく、デザインや音楽などまで全部自分で担当するのです。皆さんがご存じの新海誠さんもそうですね。亡くなってしまいましたが、映像も音楽も編集だけでなく、自分で出演や営業までこなす秋元きつねさんもいました。結構いるんですよ。
模型メーカーでも設計から金型制作、商品の完成品まで全部できる社長もいますね。だからって毎回全部自分でやっていないけど。
映画を作る人たちも監督以外を複数担当する方は結構いますね。
あー、芸術家でもいたわ。自分のパンフレットを自作してる人。写真は僕が撮影したけど、カラコレは自分でやっていたよ。

作家性が高い人って理由だけではないとは思いますが、作家性は結構な理由かなと思います。だからワンマンでやれば作家であるとか、優秀ではないですけどね。ディレクションだけしかやらずにみんなで作る面白さも理解しますが、ディレクターだから全部人にやらせているって言われても作家なんだから少しは実作業もやったらいいのにと思います。
つまりは、出来上がったものに複数人で作った面白さが感じられなかったことですね。

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