背景とほぼ同じ明度の色の文字を乗せたい時の方法。

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写真に文字をのせると色によっては文字が見づらい場合があります。この絵の上の方に文字を入れたいとします。色は白です。ここまで明るいと白い文字をのせるとは思えませんが今回はそういう事にしてください。なんとしても白い文字をのせたい。

のせました。わかっていますが読みづらいです。表紙にしたいときは特に困ります。何せ読みづらいですからね。そもそもとしてはここに文字を入れることを前提にして撮影してもらうのですが、専業ではない方が撮影したり、諸事情があってこの写真しか使えない場合もあります。この場合は写真の提供者(写真家含む)に差し戻して写真を修正する。のは、作業される方の技術の披露としては有効なのかもしれませんが、予算と時間を考慮するとこの状況でやるべきではないと思います。そもそもなんですが、余分な仕事をしなくてはならない状況を作らないことが仕事としては一般的です。それでも明るい色の文字を予定していたバックが明るすぎる場合は写真を修正ではなく、のせる文字で対応しましょう。何よりデザイン側で対応できるし時間も予算もかかりません。超絶技巧の尻拭いは他所でお願いします。

ではやってみましょう。今回は面倒なので全部Photoshopでやっています。
文字の周囲に背景の暗い色の近似色でエッジ、フチをつけます。レイヤー効果の光彩(外側)で指定しました。光彩ですが、レイヤーモードを乗算で重ねています。ボケ足や不透明度などは状況に合わせて対応します。これだけで読めるようになります。予算も時間もほぼかからないです。写真を差し戻す相談もなしです。どうしてもフチをつけるのが死んでも嫌だという方はなんともなりませんが、写真を修正するより圧倒的に早くて嫌な相談か指示をしなくていいです。重ねますが。修正は時間とお金が余分にかかります。これをして写真の提供者の不備とすると修正費を相手の負担とすることもできなくはないですが、揉めますし、面倒ですし、言うのもストレスです。できるからと言って勝手にデザイン担当者が作業してはいけないです。

別の例もやってみましょうか。これも画像上部に文字を入れたいです。

このような色味だと悩むことがないですが。

コントラストがまだらのようになると読める文と読めない箇所が発生します。読みづらい文字もありますが、文の前後を見て類推できるので意外と読めます。それでも数箇所読みづらいと言われる場合もあります。デザイン優先の広告や本だとOKなことはあります。地方の広告などではほぼアウトです。

こちらもフチをとってみました。輪郭をとるように実線で輪郭を描くと悪目立ちします。できるだけ自然にフチが目立たないように文字を読めるようにすることができたら良いのではないかと思います。

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