何度目かの東京物語を見た。

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東京物語(1953年 日本 監督/小津安二郎)

これいいね。のちにこれを真似してTVで量産された、ホームドラマのほうが見やすいんだけど、映像表現の引っかかりが暴力的に感じられて見ごたえがある。21世紀の今でも凄い!と思わせる映像はどんどん作られているが、なんなんだこれは!と驚き、ずっこけさせ、頭を抱え、それでも考えさせ、最終的には唸らせるような映画、映像はそんなに無いよねと思った。
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小津映画の殆どは同じような設定で同じような場面で、同じような内容だ。画面のレイアウトやカメラポジション、キャラクターのポーズなどは同じようじゃなく、同じだ。絶世の美女がバカボンのパパと同じくらい鼻毛(設定上は鼻毛ではないが、鼻毛に見えるので鼻毛とする)がモリモリ出ていても、おすまし顔でさも当然のような顔をしているようなものだ。裸の王様の方が例えは分かりやすかったね。つまり、注意しずらいんだね。映画などの学校でこのように作ると大変叱られる。学校に及ばず現場でも、高確率で殴られるね。それを続けてやってしまっている。そこが凄いと思った。
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単純にここまで同じ事を毎回やってて飽きないよなと思う。

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