宇宙戦争(原題 War of the Worlds)(2005年 アメリカ 監督/スティーヴン・スピルバーグ)
オリジナルは1958年の宇宙戦争(The War of the Worlds)だ。
これに登場するマーシャーン・ウォー・マシーンが大変にかっこよい。SF映画の創世記だからどうしようもないが、これだけシンプルにデザインされてしまうと、後に作られるものは全部物真似と言われたら言い返しようが無い。円と球、三角を出来るだけ少なく使ってデザインしたら次にあるものは全部それらのバリエーションだ。てことを念頭においていると謙虚になれる。
映画自体は火星人が地球に攻めてきて、圧倒的な力を見せ付けるが、地球の微生物に免疫が無くて自滅する。その間に地球の人々は右往左往するだけで手も足も出せないという話だ。今からだと立ち向かわないインディペンデンスデイのようなものだ。または更に頑張らないマーズアタックだ。
多分小説だと読み応えのある話なんだと思う。読み応えがありすぎてうっかり映画化したんじゃないかな。マーシャーン・ウォー・マシーンのデザインはとても良いのでそれだけでも存在価値はあると思う。誰にでも描け、誰が見てもそれが何であるか反射的に理解できるデザインは素晴らしい。
リメイクではマーシャーン・ウォー・マシーンは登場しない。何故ならば原作に登場するトライポッドが登場するからだ。これもかっこいい。
それでもアメリカの映画を見いていて感じる、機械のキャラクターに対する何ともいえない突き放し方がこれにもある。