座頭市逆手斬り (英題/zatoichi and the doomed man 監督/森一生 1965年 日本)
座頭市シリーズ第十一作目。
めくらギャグをちょいちょい挟む。市本人が言うので笑える感じになっていて、これをやくざに言わせるときは差別する感じになっている。
同じことを言い方次第で意味が変わることの表現だ。
今回は無実の罪で捕まった男の無罪を証明する男を探すことが旅の目的だ。いつの間にかロードムービーになっていたな。いつの間っていっても最初からだが。
道中で拾った問題ではないことと、動機が薄いので途中で目的地を変える。そこで出会ったのが藤山寛美演じる百太郎だ。藤山寛美は松竹新喜劇の大スターだ。
最初は坊主として登場し、市に出会い、理由をつけて分かてからは市を騙って詐欺を働く。この時の百太郎の風体はモノマネ芸人がモノマネをしているような感じで安っぽいのが良かった。ただ途中でいなくなっちゃうんだよね。居なくなってから結構話がすいすい進んじゃうので百太郎はいなくてもよかったんじゃないかと思ってしまう。内容はいつものやくざと対決して女を振るお馴染みのものなのでそれをつまらないとするか、安定の面白さととるか。
ラストの殺陣はTVドラマのクライマックスみたいで派手で楽しい。タイトルの逆手切りは元々逆手で持っているので今更言われてもなんだけど、このクライマックスで敵のやくざの刀を抜いて逆手の二刀流になる。
英題のdoomed manが不運の男と読めるので原題より内容を的確に表しているのじゃないかな。
髪は結構伸びていて耳に少しかかったり無理すれば七三分けができるくらい。
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